広場を使おう

日本で広場を設計しても結局使われないというのは有名な話だが、ここ北京では公園や街中の広い場所が結構活発に使われている。

上の写真は大学のテニスサークルの友達の目黒、さと、あやかが遊びに来た時に、天壇公園でエアロビクス(?)をしている集団に目黒が混ざってみた写真だ。このような大きな公園だけでなく、街中の小さな公園でも中年以上の男女が音楽に合わせて集団ダンスや合唱をしている光景を北京では良く見かける。ダンスの種類も様々だ。

集団で何かをしている様を見ると、日本人の自分としては「共産主義の国だからこういう伝統があるのかな」と思ってしまう。何はともあれなぜこれ程までに多くの人が参加しているのか疑問になったので、その理由をMADの中国人友達に聞いてみた。

回答はシンプルで「退職して日中やることがなくなった人たちが、友達作りと、暇だから家の外で遊ぼうっていう理由で公園で遊んでるだけだよ。」ということだった。写真に載せているエアロビクスも別に特定のサークルがあるわけではなく、音楽を流しながら振り付けを教えるインストラクターみたいなおじさんが一人いて、そこにおばちゃんたちが勝手に集まって見よう見まねで踊っているだけだということだ。だから目黒が見よう見まねで飛び入り参加したこともあながち間違ったやり方ではない。

中国人のおじいちゃんおばあちゃんたちは、このように皆外で近所の人と遊びながら暮らしているらしい。逆にMADの中国人友達にこんなことを聞かれた。「じゃあ日本のおじいちゃんおばあちゃんはいったい日中どこにいるの?家の中で遊んでるの?」「…そうだね。みんな家の中で一人で遊んでるよ。」

こう答えた所で段々不思議な気分になってきた。「家の中で一人で遊んでる」という答えは間違っていないと思うのだが、どう考えても不健康で内向きな答えな気がする。毎日公園でみんなとダンスをしている中国人のおじいちゃんおばあちゃんの方がよっぽど健康だ。

中国の文化を変だなと思ったスタートから日本の文化を変だなと思う結論にゴールしたので何だか不思議な気分だ。違う文化に触れることで日本に対する見方がどんどん変化していく。そのプロセスが面白いから海外暮らしは多くの人にとって魅力的なのだろう。